帝国の景観と施設設定

惑星ラシェーラについて

惑星ラシェーラは第六紀末期において、生命が居住できる範囲はほんの一部である。
それは、地球でいうところの北極に近い磁極を中心とした、半径数10km圏のみである。
この場所は、遙か数百年前までは人が住めるような所ではなかった。地球と同じで永久凍土と分厚い氷に覆われた大陸だった為だ。
だが、数百年前にラシェーラの太陽が膨張を始め、この世界は一気に変わった。
気温と放射線量は上がり、赤道付近から極に向けて徐々に人が住めなくなっていく。
そして現在、この北極付近の磁極だけが居住可能領域となっている。

人々は数百年かけて、淘汰を繰り返しながら「選ばれし者」のみが磁極に集まってきていた。
最終的に磁極にしか人々が住めなくなったのは、第六期末期から200年程前の事である。
現在、惑星ラシェーラは枯れた木々と廃墟となった都市群に覆われている。

現時点において、この惑星は温度よりも放射線量の方が問題である。
そしてこの放射線量は、人々が何も対策をしなければ、既にこの最後の砦「磁極」であっても人が生活できる限界値を超えている。
この磁極において、強力な「金属対流フィールド(=ダイナモ)」を用いてシールドを張っているから、今も人々は生きられている。
フィールドは「天文」と呼ばれる国の機関によって造られ、現在も管理されている。

磁極地域の状況

天文の造った金属対流フィールドの影響圏内においてのみ、植物が育成している。
その外側は一面、荒れ地と枯れ木が続いている。
またこの磁極は海と陸の狭間にあるため、生命が住めるフィールドの一部は海である。(陸70%、海30%)
フィールドの内側にはかなり樹木や植物が多い。
これは、局地的であっても植物によって少しでも酸素や作物を供給するため、また様々な放射線、太陽光による輻射熱を和らげるためである。
また、この惑星ラシェーラにおいては更に、植物が情報伝達の役割を担っている事も重要な要素の1つだ。
それ故に、フィールド内は都市部から郊外、限界地域に至るまで、その地域における最大限の植物を育成している。
中心に行くほど背の高い樹木や幅の広い巨大な樹木が生え、限界地域に行くほど植物の背丈は減っていく。
最終的に、限界域には雑草が生え、その先は荒涼とした死の大地という感じである。

さて、この唯一人々が済んでいる場所、フィールド内を治めているのは1つの帝国である。
昔は名前が有ったが、群雄割拠の時代を経て、更に人々の生存可能領域がここだけとなった今、敢えてその固有名詞を使う人はいない。
人々はただ、自分たちを統治する国家を指して「帝国」と言うのみである。
(アメリカ国民が自国のことを「アメリカ」と呼ばず「合衆国」と呼ぶのに近いかも)

そもそもこの磁極は、地球で言えばソ連やアメリカといった巨大な統治国家であったこの帝国の領土であったものである。
まだ数千年~数百年程前、ラシェーラ全土に人々が住んでいた頃は、この磁極地域は何の魅力もない場所だった。
今で例えればロシアのシベリア、それも極東かつ北極海に面した無人の場所のような感じだ。
その、どちらかと言えば仕方なく管理している土地が、数百年後、自国の生命を救うことになるとは当時思わなかっただろう。

とにかく、帝国は数百年の刻を経て、帝都を何度か遷都しながら、最終的にこの地に落ち着いた。
そして、落ち着いたときには既に、他に人が住める場所は無かったのである。

帝国の全体景観

人の住める領域が相当限定されているため、帝国すなわち居住区域は縦型の配置になっている。
まずは大きなくくりで、上から順に概要を説明する。

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謳う丘

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惑星ラシェーラの静止衛星軌道より更に少し上、鳥かごとラシェーラを見渡せる位置に存在する。
ここは、鳥かごを作動させる詩「ラシェール・フューザー」を謳う為に作られた場所である。
鳥かごの外側にあるのは、鳥かごの内側はラシェール・フューザーを謳うことによって全て消失する為。
謳う丘は、人々が一時的に避難する施設と、実際に皇帝が詩を謳うためのデッキ、行政機関などが存在する。
謳うためのデッキは唯一、外側の部分である(それ以外の施設は全部屋内)。
このデッキは半ば儀式的な様相を呈していて、避難している人達が皇帝陛下の詩を見られるようになっている。スタジアム的とも言える。

鳥かご

惑星ラシェーラをエネルギーとして時空角をずらし、惑星アルシエルの存在する空間を呼び込むシステム。
ラジオのチューニングと要領は同じだが、規模が全然違う(次元的な意味で)。
リングは全部で3つあり、稼働時にはそれぞれ独立して動く。
静止衛星軌道上に浮いており、リングの円周方向に高速で回転しながら、それ以外の方向にもゆっくりと回転する。
3つのリングの速度が臨界に達すると、その中心部=惑星ラシェーラの中心部に超重力場(ミニブラックホール)が出来、惑星ラシェーラは直径1cm程度にまで圧縮される。
リングは同時に重力場の切り離しをする役割も持つため、鳥かご本体と謳う丘は超重力場の影響を受けることはない。

天文

鳥かごから下の方へぐっと下がったところに「天文」と呼ばれる場所がある。
天文は、鳥かごや謳う丘を管理する組織であり、量子力学をベースとした研究機関である。
天文の外観的特徴と言えば、巨大なサイクロトロン(粒子加速器)とその内側にある多数の施設群、そしてど真ん中に存在する巨大な真空管である。
また、天文の施設上部はTz波(シェルノトロンを稼働させるエネルギー)を取得する為のパネルになっている。
下部はと言えば、大小様々な真空管がひしめき合っており、夜下から仰げば、それはあたかも星空のようである。

天文には大きく分けると、研究施設が林立する場所と居住地域の2カ所が存在する。
居住地域は天文で働く人達が住む社宅のような場所だが、後述するコロンなどに比べて様々なものが優遇されている。
それは、天文で働いている人達が、この世界の命運を担う最高の職であることを物語っている。
建築様式としては最も近代的で、新素材系の外装(宇宙船のような)により、放射線などを防いでいる。
全ての居住施設の中で最も高い位置に存在するため、特に放射線に関しては慎重であり、基本居住施設、研究施設共に、ほぼ全ての場所が屋内で完結している。

天文という組織についての概要

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帝国宮城

今となっては、この世界全てを治めることになった帝国。その宮城は、天文よりやや下に存在する。
天文が宮城より上にあるのは失礼に当たるというのは、ずいぶん前から指摘されている事項ではあるが、天文は宮城を宇宙線などから護る役割があって上にいる。

宮城は現在は天文の真下にあるが、昔からこの位置にあったわけではない。現在は天文が「与党」である為に、ここに存在しているだけである。
今後「地文」が与党となれば、宮城は地文の傍に移動する。
ちなみに天文はかなり上の方にあるが、地文は地面よりも下にあるため、宮城はエレベーターのように縦に移動することになる。
その宮城が移動する道(というか空間)の事を「御幸通(みゆきどおり)」と言って、通常時であってもここに入ることは許されない。
後述するコロンの建設では、この空間は避けて建設されるし、航空機や鉄道も迂回する。
御幸通はこのラシェーラの磁極ど真ん中に存在し、実質この世界の中心と呼ばれる場所にある。

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コロン

コロンはこの世界を語る上で最も重要なものである。
コロンとはいわばコロニーのことで、ビジュアル的に例えるならラピュタ、アルトネリコ1で言えばほたる横丁のことである。
このコロンが、この世界には数多の数存在していて、宙を漂っている。
先に説明した「天文」や「宮城」も、大きな意味ではコロンの1つである。

コロンは様々な形をしている。ほたる横丁のように無秩序であったり、スッキリした卵形であったり、お菓子のコロンのように筒型であったり、、
そしてそれらの形は得てしてそのコロンの売りを体現している。
例えば卵形のコロンは全部内側に都市があり、環境放射線に強くクリーンであったり、無秩序コロンは自由が売りであったり、といった感じである。
それらのコロンは、それ1つ1つが自治体となっており、コロンを建設した企業体がその維持管理にあたる。
もちろん帝国の法規を逸脱することは出来ないから、いわばアメリカの州制度の更に極端化したようなものである。

またコロンは、帝国の傘下に存在する自治体であるが、更にその下に「天文」「地文」どちらかの傘下であるコロンも多い。
例えば天文もしくは地文直営のコロンであったり、元天文のえらい人が作ったコロン、また地文信奉企業のコロンであったりである。
というか、7割方のコロンが天文地文のいずれかの派閥の色合いが強い。残りの3割はそれらが入り乱れた「るつぼ」的コロンである。
天文派、地文派コロンは、見かけでそれを判別できる。
それは、天文地文で技術体系が全く違うので「最新技術」が2通り存在する為だ(これはアースでは考えられない事である)。
すなわち、天文派であれば、宇宙船のような素材が目立ち、地文派であれば、錬金術的な真鍮の色合いが目立つ。

コロンはそれぞれが宙に浮いているため、歩いてコロン間の移動はできない。
通常は鉄道、軌道エレベータ、ワイヤーシップ等によって移動し、個人でコロン間の移動手段を持つ者は、帝国が認めたごく一部のVIPのみである。
これがコロンのセキュリティ向上にも一役買っており、コロンの特長をより顕著にしている。

箱舟(ソレイル)

研究機関でもあり、行政機関でもある「地文」が建設を進めていた巨大な移民船。名を「ソレイル」という。
基本的に地文の眷属の施設などはほぼ全て、地上に近い位置に存在しているが、この箱舟だけは別で、かなり天文側に浮いている。
それが理由では無いが、現在は天文の管轄下におかれ、その表面には「ぱれすにゅろきーる」という遊園地が建設されている。
箱舟は巨大な宇宙船であり、その形状は、棒状の機械部分と玉状の居住部分とに分かれており、それは巨大な鍵を彷彿とさせる。
箱舟は、沢山の人々を運ぶためにそのガタイは大きく、居住区域の直径は8kmにも及ぶ。

箱舟の渡航について

旧市街

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旧市街は唯一、地上に存在する居住地である。
ここは、この地に人が住むようになり、そして放射線レベルが上がりここにしか人が住めなくなるに連れて活性化してきた。
その後旧市街は、難民による人口の飽和でゴミゴミとした住みにくい街となり、また地上に降り注ぐ放射線量が増えたことも相まって、大混乱を来す。
それらが遠因となって、裕福層が中心となって旧市街から脱出し、コロンというものを作り住み始めたのである。
コロンは小規模な居住単位であるが為に、それ単体を護るだけの電磁場を作ることは容易である。その為、コロンにいれば放射線の心配をする必要がない。
最初は裕福層だけのものであったコロンも徐々に中流階級にも浸透していき、現在では旧市街は貧困層のみの居住地域となっている。

旧市街は地文文化が色濃く、建物は昭和初期のような和洋アレンジ系であり、金属は真鍮文化である(詳しくは後述)。
面積は広いが、中心部分(御幸通)には巨大な穴が空いており、そこから下は地文の研究施設である。
以前、地文が与党だったとき、宮城はこの旧市街とほぼ同じ高さに浮いていた。
御幸通自体は旧市街(地上)が始点に当たるが、更にその下に穴が続いており、そこは地文の研究施設となっている。

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地文

地文天文とは異なる文化を持つ組織である。
厳密には、数十年前までは天文地文は共同で、生命救済計画の研究開発をしていた。
地文はDNAを中心とした生命科学、化学を得意とし、天文は物理学、量子力学を中心とした分野とを得意とするため、それぞれはバランス良く分担していた。
地文が権威を維持していられたのは、ジェノムと人間の関係やジェノムの力そのものを管理する組織であった為であるが、数十年前、天文が開発したシェルノトロンがジェノムに取って代わるとそれが崩壊した。
人々はより便利なシェルノトロンを使うようになり、ジェノム地文は廃れた。
天文は移住計画自体も、ジェノムを使わずにシェルノトロンを使う方法に切替え、地文とは縁を切り独立して動き始めた。
その頃から地文は徐々に権威を喪失していく。

そんな地文であるが、現在でも巨大な組織であり、組織員数も支持者もかなりの数存在している。
地文は御幸通の延長線下に存在する巨大な縦穴に、研究施設や居住施設を持っている。
巨大な縦坑の周りに様々な施設がくっついている感じになっている。

地文という組織についての概要

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都市景観ディテールの特徴

ラシェーラは現在のアースでは考えられない事だが、2つの最先端文明が共存している。
それ故に、景観に関しても2つの文化が存在し、それらが時に混ざり合い、独特の景観を見せる。
この項では、天文文化、地文文化がそれぞれどのような景観をもたらすのか、説明していく。

天文文化

天文地文は、数十年前までは同じ文化を持っていた。だが、シェルノトロンの発明と共に、地文とは別の道を歩むことになる。
天文は元はと言えば、箱舟の早期完成を目指すために宇宙科学を研究する機関であるが為に、最も得意なのは環境放射線防御である。
それゆえ、建材などにはその影響が最も現れている。
天文文化では、殆どの場合において、人々が生活する空間は建物の中にある。壁は放射線や過剰な太陽熱、紫外線を防ぐものとして存在する。
その為、天文文化の建物は全体を覆うようなものが多い。また、素材に関しても、宇宙船の外装を思わせるようなものを多用している。
全体的に近未来指向が強い。

#アルトネリコ3で言えば、クラスタニアより上のあたり。

地文文化

地文の文化はより錬金術的である。
金属は鉄ではなく真鍮をベースとしたものであり、建築様式は「合理的」ではなく「美的」なものを追求する。
真鍮はジェノムが好む金属であるが為に、地文文化では積極的に真鍮のオブジェや外壁を用いるのである。
元々ジェノムとの交流がメインの地文文化では、やはり建物にもその特徴が現れている。
例えば、地文文化の家では、様々なジェノムが出入りできるよう、小さな出入り口が様々に存在する。
それは軒下であったり縁の下であったり、扉の下部が空いていたり上部が空いていたり、、
若干語弊があるが、猫好きの人が建てる家には、ドアに猫の出入り口が付いていたりするが、そんな感じである。
デザイン文化としては、アースで言うところのルネッサンス文化、錬金術、例えば中世ヨーロッパで作られた、
惑星が公転するシミュレーションを行うorrery(惑星儀)のようなデザインが、家の中、街の中に多々見られる。

ごった煮の文化

現在帝国がある場所は、このラシェーラという惑星の「最後の生存可能圏」であるが為に、100年ほど前より、様々な地方の人々が押し寄せた。
その為、一時期帝国は人種のるつぼと化し、特に当時帝国の中心であった地上の都市は、人と文化でごった返した。
様々な各地の文化が入り乱れたことによって、この帝国はごった煮の文化が出来上がってしまった。
それらはアースで言うところの明治、大正時代に良く見られた「西洋文化の建物を日本の建築手法で建てたような家」に近い。
明治、大正の日本のモダン建築は、西洋の石造り建築のデザインをなるべく踏襲した木造家屋であり、それ故の雑多感が風情を出している。

それぞれの混ざり具合

「旧市街」や多くの「コロン」は、これらの「天文文化」「地文文化」「ごった煮の文化」が程よく混ざり合っている。
天文のシンパであれば天文文化がより色濃く、地文のシンパは地文文化が色濃くなる傾向はあるが、基本はどの要素も入っているのが現状である。
ただ、その比率や、そもそものコロンの大骨格が地文文化であったりすると、そのコロンの色は顕著になってくる。
殆どのコロンは「地文文化+ごった煮」か「天文文化+ごった煮」という形を形成している。

旧市街に関しては、天文地文が一部地域にまばらに存在する形で、残りはごった煮といった割合である。
旧市街における天文地文文化の建築物は巨大なものが多い。なぜならそれらはインフラ施設である場合が多いためである。
アースで言うところの発電所やエネルギー備蓄タンク、清掃工場などがこれに当たる。
コロンではこれらのインフラ設備はコロンの大骨格内に入っている。
それ故にコロンの骨格が、そのコロンの傾向(天文シンパか、地文シンパか、中立か)を示すような形になっている。

コロン

コロンとは、簡単に言えば「空に浮かぶ都市」であり、ラピュタとも言える。
このコロンが、帝国には様々な高さに様々な形状で存在し、それぞれがおおよそ独立して社会を築いている。
コロンはこの世界を語る上で要となる場所である為、ここではその詳細を説明していく。

コロンの外見的特徴

コロンは「浮いている」という事以外に、共通の外見的特徴は殆ど見られない。
その中でも共通点を挙げるとするならば、ただ1つ、全てのコロンには大小様々な真空管が付いているという事である。
それはコロンの設計によるし、またコロンの特性にもよるが、最も顕著なものとしては、超巨大な真空管が街のど真ん中にドンと構えているものや、
逆に小さな真空管がコロン下部にギッシリと埋め込まれており、夜には星空のように輝くものまで様々である。

コロンの形状そのものについては、本当に千差万別である。
卵のように、殻の中に全部の住居を押し込めたインナーなタイプ、輪っかの中に人々が住んでいるお菓子のコロンタイプ、
無秩序に家々が広がっているほたる横丁タイプ、外壁とお城のような丘を持つラピュタタイプ、その他にも様々な形状がある。

コロンの機能的種類

コロンの役割には、大きく分けて2つが存在する。
それは「居住コロン」と「生産(インフラ)コロン」である。
また、特殊なところでは「エレベーターコロン」というものが存在する。
これは、「御幸通」の脇に4本通っているもので、このコロンは軌道エレベータと鉄道の乗り換えポイントとなるコロンである。

行政体制

コロンは帝国が認定した自治組織であり、コロンの中だけである程度法規を作ることが可能である。
それは日本の県よりも、アメリカの州に近い。
コロン毎に独自の法規や税金、サービスなどを設定することで、住む人々に選択の自由度を与えている。
これは、元々この帝国が、様々な地域から様々な文化の人々が集まって形成された街だという事に起因する。
過去の皇帝は、異文化の民を強制的に自らの帝国文化を押しつけるより、自らが住みやすいような環境を与える事が、結果的に程よく纏まると考えたためである。
それ故に、住民が心配するようなレベルの法律やサービスは、全てコロンの運営者が行っている。

尚、これらの行政体制は主に居住コロンについての話であるが、当然生産コロンにも存在する。
生産コロンはその生産施設を経営する企業そのものが1つの自治体という事になる。
そこで働く人々は、勤務時間中は生産コロンの法規に従うことになる。

インフラ

この世界において最も重要なインフラはTz波である。それは重力波の粗密から抽出するエネルギー波であるが、
現在世界を動かしている詩魔法の源、シェルノトロンを動かすために必要不可欠なエネルギーである。
現在、このTz波の抽出は、天文しか行うことが出来ない。
天文がその施設の上面にTz波の受信パネルを敷き詰めており、そこから高効率でTz波を吸収している。
そしてそれをそれぞれのコロンへと供給している。
天文はこのTz波の波代を税金として徴収しており、コロン単位で請求する。
コロンはそこで赤字にならないように、住民から波代を取るわけだが、その徴収方法はコロンに任せている。
それ以外に重要なインフラは「水」と「ゴミ」と「情報」と「流通」と「エレベータ」であり、それぞれは民間の生産コロンによって運営されている。

交通

コロン内の交通に関しては、コロンがそれぞれ独自に作るものであり、その方法は様々である。
だが、コロン間の交通は、概ね「鉄道」と「ワイヤーシップ」の2種類に決まっている。
その中でも民間人が多用するのは鉄道である。
鉄道は、同じくらいの高さにあるコロンを繋いでる交通機関であり、帝国と民間が共同で出資して作っている。
鉄道線路は様々なコロンを経由して敷設されており、直通区間は一定の高低差の範囲内である。
これは、人々の移動をある程度制限するための帝国の策略でもある。これにより治安を維持しているのである。
極端に高度が違うコロン間を移動するには、鉄道でエレベータコロンまで行き、軌道エレベータに乗り換えて、更に鉄道に乗り換える。

ワイヤーシップは主に貨物運搬に使われるが、地球の船舶と同じで、一般人が自家用で持てるようなものではない。
パッセンジャー(旅客船)も存在するが、鉄道より高めである。

交通機関等の設定画

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Last-modified: 2015-04-20 (月) 11:45:13 (3295d)